まっすぐ、ひとの思いに向き合う福祉企業
- 航 山田
- 8月2日
- 読了時間: 3分
更新日:8月13日

事業部長 平野 龍生|作業療法士 経営学修士(MBA)
「会社の利益だけではなく、福祉企業として地域に貢献したい」
大学卒業後、貿易関係の会社に勤めていましたが、「もっと直接的に人の利益につながる仕事がしたい」という思いから、作業療法士の道に進みました。 専門学校での実習中に、現在の会社を立ち上げた津﨑と出会い、卒業後病院勤務の時に「デイサービスの立ち上げを一 緒にやってほしい」と声をかけていただきました。
既存の職場やサービスではなく、自分たちで“イチからつくる”というのは不安もありました が、津﨑とともに挑戦したいという思いが勝りました。自分たちの手で、本当に必要とされる場をつくりたかったんです。
「デイサービス閉鎖の決断と向き合った責任」
楓庵は、もともとデイサービスから始まりました。私も、ご利用者様へのリハビリ、送迎、 レクリエーション、食事介助など、多岐にわたるケアをさせていただいていました。 「楓庵に来て楽しかった。今日もありがとう。」と笑顔で言っていただけることが何よりのやりがいでした。
しかし、制度改定ごとに経営の厳しさを突きつけられ、さらにコロナ禍により安全面と経営の両立が困難となり、苦渋の決断で10 年間営業を続けたデイサービスを閉鎖することに。 「また明日ね」と笑顔で帰られたご利用者様に来ていただけないことを伝える苦しさ。スタッフ、地域のケアマネジャー、関係機関、そしてご利用者様のご家族…。多くの方に説明することを津﨑とともに果たし、本当に重たい経験となりました。
この経験から、制度ビジネスの現実と経営の厳しさを実感し、大学院で経営学を学ぶ動機の 一つとなりました。また、スタッフにも同じ視点を持ってもらうために、新入職員研修では 制度のことも丁寧に説明するようになりました。
「面接の場はいつも真剣に臨む」
採用面接は「すり合わせの場」として、求職者の意志決定につながる会話を心掛けています。楓庵では、津﨑と私、松根、そして事業所の責任者で面接をさせていただいています。その理由は、「その人の仕事選びに真剣に向き合いたいから」。その人が何を大切にしていて、どんな未来を描いているのかに耳を傾け、時に引き出す。それがスタートラインであると考えています。
実際、見学に来て現場の雰囲気を体感し、その場で面接の意志をいただくこともあります。「楓庵で働いてよかった」とスタッフに言ってもらえることがとても嬉しいです。
そして、ご利用者様やケアマネジャーからスタッフの評判を聞くことを誇らしく感じます。管理職になりたい人も、現場で極めたい人も、それぞれの志向に合ったキャリアパスを用意できる会社でありたい。誰もが“自分の目標”に向かって成長できる職場を一緒につくっていきたいです。
「訪問入浴事業」
2025 年5月29日、神戸市西区と明石市の2拠点であおぞら訪問入浴サービスを運営する、株式会社chaleurの代表取締役に就任させていただきました。
訪問入浴サービスは、全国的に介護保険事業の中でも、年々、事業所数が減少し、サービスを受けたくても受けられない、待っている状況の方達が多くいらっしゃいます。近年、社会的課題として取り上げられるようにもなっています。 このような背景から、非常に社会的意義が高く、福祉企業としての株式会社Sanctityの理念にも通じます。
訪問入浴事業とともに、株式会社 Sanctity 医療・介護事業部の事業部長も兼任しますが、今後、お互いの事業発展を見据えて事業に取り組み、より一層地域に貢献して参りたいと考えております。