「もっと直接誰かの力になりたい」
- 航 山田
- 8月2日
- 読了時間: 3分
更新日:8月4日

スタッフインタビュー|作業療法士
病院勤務から訪問へ - 私が訪問の現場を選んだ理由 -
元々は、社会福祉士として病院で相談員として働いていました。
相談支援の仕事も充実していたのですが、直接、人の生活機能を向上させられる理学療法に魅力を感じ、20代の時に作業療法士の道へと転身しました。
決して楽な挑戦ではありませんでしたが、「もっと自分の手で役に立ちたい」という気持ちが背中を押してくれました。
訪問の「現場」で気づいた、本当のやりがい
病院で3年ほど勤めた後、「退院後の生活にもっと深く関わりたい」という思いから訪問の世界に入りました。実際に利用者さんのご自宅に伺うことで、生活そのものに根差した支援ができることにやりがいを感じます。
ご自宅という慣れた環境の中で、実際の動作に即したリハビリを提供できること、その方の希望に寄り添った支援ができる点も訪問ならではの魅力です。たとえば、「外に出て歩きたい」という希望があれば、一緒に近所を歩く練習ができます。
自己研鑽もサポート - 学び続けられる職場 -
楓庵では、自己研鑽のための研修費として年間2万円までの補助があり、協会費も一部負担してくださいます。
最近はリモート研修も増えているので、学びやすい環境になっています。
「ありがとう」の言葉が、私の原動力
利用者さんが「出かけられるようになった」「前よりできることが増えたよ」と言ってくださる瞬間が、この仕事の一番の喜びです。少しずつ築いた信頼関係を長く続けていけるのも訪問ならではだと思います。
認知症や精神疾患の方など、コミュニケーションに工夫が必要なケースもありますが、「安心できる人」と思ってもらえるよう、あえて“先生”という肩書きではなく、自然な関わりを大切にしています。
私が変われた場所 - 成長を感じられる日々 -
もともと私は人前で話すのが苦手で、相談員をしていた頃も最初は本当に緊張していました。でも、この仕事を通じて、「自分が言わなければ始まらない」ことがたくさんあると学び、今では訪問先でも自然に会話できるようになりました。
これからは、精神疾患を持つ方への訪問にも挑戦していきたいと思っています。まだ知識や経験が不足している分野ですが、主治医や関係機関との連携を深めながら、その人の生活を少しでも支えられるようになれたら──そんな思いで、日々の仕事に向き合っています。
この職場が持つ、温かさと信頼の文化
今では立ち上げ当初からいる数少ないスタッフの一人として、職場の変遷も見てきました。アットホームな雰囲気の中で、利用者さんにも、スタッフ同士にも誠実に向き合う文化が根づいている職場です。
訪問リハビリに興味がある方、一歩踏み出すのに勇気がいるかもしれません。でも、誰かの生活を一緒に支える喜びを、きっと感じていただけるはずです。